テスト品質を上げる「食事」
※2017年のソフトウェアテストシンポジウム「JaSST’17 Kyushu」にて登壇した際にお話しした「テスト品質を上げる生活」を文字起こししたものです。詳しくは↓
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認知機能を高める食事
さてさて、テスト品質を上げる食事、つまり認知機能を上げる食事とはどんなものでしょうか。
それは、脳に良いものを食べて、脳に悪いものを避ける、ということ。
脳に良いものとは、脳をつくる材料やエネルギー、それから脳神経細胞ネットワークに必要な、神経伝達物資(ドーパミン、セロトニン、アドレナリンなど)の材料になります。
6大栄養素
その前に少し栄養についての復習。
3大栄養素がタンパク質、脂質、炭水化物。
最近はそれに、ビタミン、ミネラル、食物繊維を足して、6大栄養素とも呼ばれます。
その中でも炭水化物以外の栄養素は「必須」栄養素になり、体の中では生成できないため、食事で摂る必要があります(必須アミノ酸、必須脂肪酸など)。
ちなみに炭水化物とは、糖質+食物繊維のことですので、6大栄養素では食物繊維は重複していますね。
体の構成成分
体の構成成分としては、ほとんど水分、その次にタンパク質、脂質です。糖質はとても少ないですね。
脳の構成成分
では脳の構成成分はどうかというと、ほとんどタンパク質、脂質です。
つまり、体全体的に見ても、脳にしても、タンパク質と脂質は大切だということになります。
脂質について
脳にとっても大切な脂質ですが、脂質にもいろいろあります。
ややこしいので簡単にいうと、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸(特に魚介類に含まれるDHAやEPA)は、脳に大切なので積極的に摂りましょう、ということです。
ちなみにオメガ6脂肪酸も「必須脂肪酸」なのですが、これは通常の食事で大量に摂取することになるので、あまり気にすることはありません。というより、あまり摂らないよう心がけましょう。
オメガ3とオメガ6のバランスは、1:1 が良いのですが、現代の食事は 1:30 くらいになっていると言われています。
脳の機能を低下させるもの
脳機能を低下させるものは、代表的なものは過剰な糖質でしょう。ご飯を食べたあとに眠くなるのも、これが原因です。
食事により大量のブドウ糖が吸収され、そのため血糖値が急上昇し、それを下げるために体内でインスリンがたくさん分泌され、それによって血糖値が急降下するため、脳がエネルギーを使えなくなり、眠くなります。
糖質控えめな食事では、眠くなりません。
そしてトランス脂肪酸。こちらは摂取してすぐに脳が云々なることはないのですが、長期的に考えると避けたほうが良いでしょう。定期的に摂っていると少ーしずつ不調が訪れます。
まとめ
テスト品質を上げる食事とは、低糖質にして、タンパク質と脂質(特にオメガ3脂肪酸)を積極的に摂こと、ですね。