2020.11.11
動画の容量計算
目次出力
計算式
容量(メガバイト)= ビットレート × 長さ(秒)÷ 8(ビットをバイトに変換)
ビットレートとは
- 単位は bps(bits per second)
- 1秒間に何ビットのデータで作成されているかを表す
- よほどのメリットがない限り、ネット配信で10Mbpsなどの高いビットレート配信は行わない方が良い
- インターネットで配信する動画は、「720p 30fps」で、1~2Mbpsのビットレートで十分(H.264の場合)
例
YouTubeのHD(720p)画質 | 最高2Mbps | H.264コーデック |
DVD-Video(480p) | 最高9.8Mbps | MPEG2コーデック |
地上デジタル放送 | 15Mbps | MPEG2コーデック |
BD-Video | 最高54Mbps | H.264コーデック |
解像度とは
- 1280×720、720p、HD、4K、などで表される
- 解像度が高ければ、たくさんの画素で描写
- 一般的に利用するのは、360pから1080p
- スマホ環境では、フルHD以上の高解像度の動画を視聴させるメリットはあまりない
- 研修用の動画であったり、という場合は、720p(HD)で十分(場合によっては480pでも十分かも)
- スマホで高画質を目指す場合は、720pの解像度でビットレートを高めることで、きれいな画質に見せることができる
YouTubeの解像度
144p | 256×144 | |
240p | 427×240 | |
360p | 640×360 | |
480p | 720×480 | DVDと同等な画面解像度 |
720p | 1280×720 | ハイビジョン画質 = HD |
1080p | 1920×1080 | フルハイビジョン画質 = フルHD |
1440p | 2560×1440 | |
2160p | 3840×2160 | 4K |
フレームレートとは
- 単位は fps(frames per second)
- 1秒間のコマ数
- コマ数が多いと滑らかに、少ないとカクカクなる
- ディスプレイやスマートフォンの画面の一般的な性能上限は 60fps。
- 一般的な動画なら、30fps(テレビと同じ)で十分。20fpsでも良いかも。
計算例
15分程度の動画を、150本くらい公開したい
「720p 30fps」で、2Mbps(H.264コーデック)と過程。
1本の動画
容量 = 2Mbps ✕ 15*60秒 ÷ 8 = 225Mバイト
150本
225M ✕ 150本 = 3,375M = 33G(3,375÷1024)
iPhone(iOS14.1)の動画
- 動画ファイルは「HEVC」フォーマット(拡張子は.mov)
- HEVC は、別名「H.265」。H.264 よりも圧縮率が高い。
- ↓の設定画面の情報だと「720p 30fps」で 15分 だと1本 600M。150本で 88G。
- デフォルト設定の「1080p 30fps」だと、1本 900M。150本で 132G。
参考
↓すごくわかりやすかったです。
・動画のデータ量と画質を決めるために重要な「ビットレート」を知ろう
・最適な動画の画面解像度はフルHDとはかぎらない!動画の画面解像度を考える
・動画のフレームレート(fps)を決める際に注意すべきポイント